- 「クライアントから文末の連続を避けてくださいと言われた」
- 「なんとなく文章が単調になる」
- 「文末のバリエーションが少なくて困っている」
Webライターを始めた方が最初に指摘される箇所が「文末の連続」です。
そこで、当記事では初心者Webライターを悩ませる「文末」について、専業ライターである筆者の考えを述べていきます。
当記事の内容は下記の通り。
- ですます調で文末を連続させないコツ3選
- 文末の連続はwebライターにとってNG?
- 文末が連続するとどうなる?
など
今、ちょうどWebライターを始めたてで、上記のような文末についての指摘を受けた方はぜひ最後までご覧ください。
きっと、文末についての悩みが解決されますよ!
Contents
ですます調で文末を連続させないコツ3選
Webライターは「だ・である調」と「です・ます調」の2種類で文章を書くことがほとんどですが、文末で悩むのはです・ます調でしょう。
そもそも、です・ます調は文末のバリエーションが少なく、意識しないと「〜です。〜です。〜です」になりがちなのです。
そこで、当記事ではです・ます調における文末の連続を回避する方法をお伝えします。
具体的には下記3つのコツを意識しましょう。
- まずは文末に意識を向ける
- 音読する癖をつける
- 文末の表現のバリエーションを身につける
ひとつずつ説明していきますね!
まずは文末に意識を向ける
まずは意識を持つことから始めてみてください。
Webライターの初心者は基本的に文章を書く癖がなかった方がほとんどではないでしょうか。
そういった場合は何も考えず文章を書いてしまいがちです。
そもそも「文末が連続してはいけないんだ!」という意識を持つことが重要なのです。
音読する癖をつける
次は音読の癖づけです。
黙読でスラスラと読んでいると、意外と文末の連続に気付けないもの。
一方、音読をすると、簡単に文末が連続している箇所を見極められます。
また、誤字脱字のチェックにも有効なので、Webライターとして記事を納品する前は、とにかく1回(できれば2回以上)は音読するようにしてみてください。
少し手間に思えるかもしれませんが、Webライターとしてはクオリティの高い記事を納品し続けることが、成功の鍵ですよ!
ちなみに、文末の連続や誤字脱字を発見するために効果的な方法をお伝えしておくと「デバイスを変える」のがおすすめ。
具体的にはスマホやタブレットなどで執筆中の記事を読んでみてください。
パソコンだと目が滑って見つけられなかったミスも案外見つかるものです。
私はパソコンで1回音読、スマホで2回目音読を行なってミスを少なくするようにしています!
文末の表現のバリエーションを身につける
上記はあくまで文末の連続を見つける手法でした。
ここから、メインの文末表現の話をしていきます。
結論として、表現のバリエーションの幅を身に付けるのがコツです。
どれだけ多岐に渡る表現ができ、文末の連続を避け、リズム感の良い文章を書けるかがWebライターの腕の見せ所といえます。
下記に私が主に使う文末表現をまとめました。
参考にしてみてください。
- 〜です:断定
- 〜ます:断定
- 〜でしょう:推定
- 〜かもしれません:推定
- 〜でした:断定(過去)
- 〜ではありませんでした:否定(過去)
- 〜ません:否定
- 〜でしょうか?:問いかけ
- 体言止め:強調
- 倒置法:強調
ただし、上記の「〜かもしれません」など推定の使いすぎには注意が必要。
「〜かもしれません」は客観的事実に基づいた情報が求められるSEO記事では頼りない印象を受けるからです。
- このコーヒーは値段が高いかもしれません
→SEO記事なら値段は高い、低いと断定したほうがいいケースがほとんど - あなたにとっては簡単なことではないかもしれません
→SEO記事でも読者のことを断定できない場合がある。その際は使用がOK
上記のように使い分けができれば問題ありません。
体言止めや倒置法などの表現技法についても後述しますが、基本的には使いすぎ注意です。
上記表現方法をしっかり頭に入れておき、そのシーンごとに別の表現方法はないか?を考えてみましょう。
文末の連続はwebライターにとってNG?
ここまで話しておいてなんですが「文末の連続って絶対にNG?」と疑問に思われる場合もあるでしょう。
結論としては「相手による」というものなのですが、あまりに投げやりなので、原則の話をしていきます。
本章の内容は下記の通りです。
- 【結論】ほとんどのメディアで3回連続はNG
- 2回連続は許容されたり禁止されたり
- 最終的にはクライアントや添削官の判断に委ねる
【結論】ほとんどのメディアで3回連続はNG
私の体感やWebライター仲間の話を聞く限り、原則、文末は3回連続するとアウトと思っていただいてOK。
朝は好きです。(1回)
起きてすぐにコーヒーを飲むのが趣味です。(2回目)
その後、シャワーを浴びてから朝の身支度をするのが日課です。(3回目)
上記の文章は3文連続で「です」を使用しており、ほとんどのクライアントはNGを出し、修正依頼を出してきます。
つまり、どのメディアで執筆をするにしても、3回はNGと覚えておけば問題は少ないでしょう。
2回連続は許容されたり禁止されたり
一方、2回はどうなの?という話ですが、許容するクライアントもいれば、禁止するクライアントもいます。
上記はルールやレギュレーションによりけりですね。
ただ、裏を返せば「2回も連続しないぞ!」という意識を持っている方は、少なくとも文末について突っ込まれることがほとんどないのも事実。
私は過去、文末について指摘されることが多かったので、2回の連続も避ける癖がついています!
余裕があれば、2回の連続も回避し、どうしても無理な場合は2回の連続は目を瞑る……という判断でOKです。
最終的にはクライアントや添削官の判断に委ねる
とはいえ、ここまでの話はあくまで一般論の話です。
クライアントが独自のルール・レギュレーションを提示してきた場合はそちらに従ってください。
場合によっては「文末?なんでもいいよ〜」という緩いクライアントもいるので、気にしすぎもNGです。
ただ、クライアントの傾向でルールの厳しさがある程度わかるので、目安をお伝えしておきます。
- 文末のルールが厳しいクライアント:企業サイト
- 文末のルールが緩いクライアント:個人サイト・ブログ
文末のルールが厳しいクライアント:企業サイト
企業(特に大手)のサイトは、文末に限らず、執筆時のルールがめちゃくちゃ厳しい傾向にあります。
私が経験した中で厳しかったのはマニュアルがPDF100ページ越えのもの。
マニュアルを読み切るだけで3日ほどかかったことがありました……。
ルールの厳しさは、企業イメージが重要だからという理由があるので、こればかりはどうにもなりません。
大手のサイトで執筆する際は、ルールの厳しさについて覚悟が必要です。
文末のルールが緩いクライアント:個人サイト・ブログ
一方、個人のブログやサイトに関しては、そこまでルールが厳しくない場合が多いものです。
個人ブログなら多少ラフな文章でも、問題がないからという理由。
もちろん、個人でもしっかりとしたマニュアルを用意している方はいるので「個人だから手を抜ける」わけではありません。
しっかりと認識のすり合わせを行い、執筆に臨むようにしてくださいね。
文末が連続するとどうなる?
さて、文末の連続が良くないと説明してきました。
しかし、そもそも文末が連続すると何が良くないの?という疑問もあるでしょう。
そこで本章では、文末の連続がもたらす悪影響についてまとめました。
- 文章のリズム感が単調になる
- 文章が稚拙に見える
- 【転じて】Webライターのスキルが低く見える
1つずつ説明していきますね。
文章のリズム感が単調になる
まずは文章のリズムが単調になるという点です。
文章のリズム感は非常に重要です。
理由としては、読者にストレスを与えてしまうと、ページから離脱されてしまうからです。
ページからの離脱は、ページ・サイトの評価を落とす原因になるので避けるべきです。
と、説明してきましたが、違和感がありましたか?
当記事では意識的に文末の連続を避けていました。
しかし、上記の文章は全て文末が「です」になっています。
その結果、読んでいて単調な印象を受けたのではないでしょうか。
なんだか読んでいて気持ち良くない……と思われるのはWebライターとして致命的なので、文末は意図的に工夫する必要があるというわけです。
文章が稚拙に見える
また、文章が単調になるだけなら問題は小さいといえます。
しかし、厳しいことを言うと「稚拙に見える」というデメリットまであるのです。
小学生の頃の作文を思い出してください。
私は昨日、遊園地に行きました。
とっても楽しいと思いました。
「また行けたらいいね」って話しました。
上記の文章は内容はもちろん幼いのですが、読んでいて非常に稚拙な感じがしますよね。
小学生の頃は文章表現の幅が狭く、自然と例のような文章になってしまうものです。
上記のようなイメージがあるから、文末が連続するとなんとなく稚拙な印象を受けるというわけ。
企業としては稚拙な文章を公開するわけにはいかないので、厳しくチェックするのです。
【転じて】Webライターのスキルが低く見える
上記のようなイメージや感覚があるため、文末の連続はWebライターのスキルを極端に低く見せてしまいます。
文章が悪くなくても、文末が連続しているだけで「いまいちだな」と思ってしまうもの。
つまり、文末の工夫ができないWebライターは、そもそも評価される土俵に立つことすらできないのです。
それでは、せっかくのスキルや知識、労力が無駄になりますよね。
【補足】体言止めの使いすぎに注意!!
最後に体言止めについて、お話をします。
本章の内容は次の通り。
- 体言止めとは?
- 体言止めが与える効果
- 体言止めを嫌うクライアントは多い
体言止めとは?
文末の話をすると必ず話題にあがる体言止め。←これが体言止めです。
句点の前に体言(名詞や代名詞、数詞など)が来る表現方法で、強調の意味があります。
です・ます調では、文末が「〜です」「〜ます」になりがちなので、体言止めは非常に楽に工夫ができるんですよね……。
ただ、使いすぎは注意しましょう。
体言止めが与える効果
体言止めの使いすぎがよくない理由は、その効果にあります。
体言止めは強調表現で、あえて文末の「です」や「ます」を外して体言に視線を集めるのが本来の使い方です。
Webライターがですますの文末の回避に体言止めを多用するのは、本来の目的と違いますよね。
その結果、変な文章になってしまうため、多用は厳禁なのです。
私が好きなのは音楽。
いつも聴くのはロック。
たまにはクラシック。
……なんとなく、ポエム・詩のような印象を受けますよね。
歌詞や詩なら、強調表現が映えるのですが、ことSEO記事においては無駄な違和感になってしまうものなのです。
体言止めを嫌うクライアントは多い
不必要に強調ばかりすると、本当に大事なことが何かぼやけてしまいます。
上記の理由から、体言止めを嫌うクライアントは多いのです。
体言止めは便利ですが、ルールや使い方を無視した多用は、文章のリズム感や雰囲気をいたずらに損ねるので、気をつけましょう。
特にサグーワークスで執筆活動をしたい方は注意してください。
先ほども説明した通り、サグーワークスでは体言止めが極端に嫌われているからです。
まとめ:文末の連続を回避するのはwebライターのはじめの一歩
文末表現の工夫はWebライターが意識するべき初歩中の初歩です。
文末への意識の有無がWebライターとして勝負できるかどうかの境目。
当記事で解説したようなコツを使って、文末の連続に気づき、適切に工夫していきましょう。
です・ます調で使える文末表現は下記の通りです。
- 〜です:断定
- 〜ます:断定
- 〜でしょう:推定
- 〜かもしれません:推定
- 〜でした:断定(過去)
- 〜ではありませんでした:否定(過去)
- 〜ません:否定
- 〜でしょうか?:問いかけ
- 体言止め:強調
- 倒置法:強調
ただし、体言止めなどの表現技法は正しく使わないと不自然な文章になるので、お気をつけください。
当記事の内容が、あなたの執筆の助けに少しでもなれば幸いです。
本日はこれまで。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
追加で、Webライターの年収について調査した記事(未完成ですが……)もございます。
興味がございましたら、あわせてご覧ください!