引きこもりニートはいじめが原因?就職や対処法について解説!

引きこもりになる原因は人によってさまざまですが、いじめられたことがきっかけで引きこもりになってしまった人は多いのではないでしょうか。

いじめられると、いじめとは無関係な人までもが怖くなり誰とも関わりたくなくなってしまうこともあるでしょう。そのような精神状態で引きこもり始めると、なかなか回復するきっかけもつかめずに引きこもりが長期化してしまう恐れもあります。そうしないためにはどうすればよいのでしょうか。

今回は、引きこもりといじめの関連性、実際にいじめが原因で引きこもりになってしまった場合の対処法などをご紹介します。

いじめが原因で引きこもりニートになる?

2007年に厚生労働省は「ニートの状態にある若年層の実態および支援策に関する調査研究報告書」を発表しました。

この研究では、若者支援塾(ニートの就業支援機関)と地域若者サポートステーション(ひきこもりやニートなどの支援機関)を訪れたニートの若者に調査を行いました。

その結果、調査に協力したニートのうち55.0%もの人が学校でいじめられた経験があると答えました。

また2010年に内閣府が行った「ひきこもりに関する実態調査」では、小中学校時代に友達にいじめられた経験があるかという質問が行われました。

その結果、調査当時ひきこもっていた「ひきこもり群」のグループが42.4%、また、ひきこもりの気持ちがわかったり、ひきこもりたいと思うことがあったりするという「ひきこもり親和群」も42.7%もの人が、小中学校時代にいじめられた経験があると答えました。

この調査では、ひきこもり群やひきこもり親和群ではない「一般群」も調査に答えていますが、一般群で小中学校時代にいじめられた経験がある人は22.9%でした。

ひきこもりやひきこもりになる可能性がある人は、そうでない人よりおよそ2倍もいじめられた経験があるという結果になったのです。

いじめはひきこもりやニートになる大きな原因の一つであると言えます。また、いじめはいじめられた人のその後の人生にも大きな影響を及ぼしているのです。

いじめで不登校になった引きこもりはどう対処すべき?

子供がいじめられて不登校になり、その結果ひきこもるようになってしまった場合には段階を踏んで対処する必要があります。

家族で楽しく会話ができるまでに回復させる

いじめで不登校になっただけではなく、ひきこもりになってしまった子供は親の想像以上に心が傷付いています。

ひきこもりになるということは、子供は親とコミュニケーションをとることすらできない状態になっているということなのです。

いじめられた当初、親が子供を責めたりいじめっ子にやり返すように言ってしまったりすると、子供は「親は味方をしてくれない」と感じ心を閉ざしてしまいます。

一方、親の接し方に問題がなくても「いじめられるような子供で親に申し訳ない」と子供が自分を責め、親と話せなくなる場合もあります。

いずれにしても、家では楽しく過ごせるように親が環境を整える必要があります。家庭では学校の話はしないようにして、まずは家族で楽しく日常生活を送ることが大切です。

学校に戻るかどうかは子供の意志で決める

子供の精神状態が落ち着いて来たら学校に戻るかどうか決める段階に移ります。しかし、決めるのはあくまでも子供自身の意志でなければなりません。

学校に戻る場合

学校に戻ると子供が決めたら、親は学校と話し合って再び登校できるように調整をします。不登校から復帰するためには、

・ 登校日を週に何日にするか
・ 半日登校にするのか、終日登校にするのか
・ 保健室、相談室、校長室などで過ごすことから始めるのか、またはクラスで授業を受けられる状態なのか
・ いじめっ子との関わり方

など、決めなければならないことがたくさんあります。

学校以外の選択肢もある

学校に戻るだけが全てではありません。例えば転校をすることはいじめによる不登校を解決しやすい方法の一つです。

住所を変更せずに転校できる方法として指定校変更というものがあります。指定校変更とは、さまざまな事情で現在の学校に通いにくい状況になった場合に学区外の別の学校に通う手続きができるというものですが、いじめや不登校も指定校変更の対象になっているのです。

フリースクールに通うという選択肢もありますし、教育機関には通わずに自宅学習をするという方法もあります。自宅学習では、校長が認めた場合にはオンラインの教材で学習することにより学校に出席した扱いになると文部科学省が定めています。

再び学校に通うことだけを目標とするのではなく、子供にとってどのような環境が一番よいのか考えることが大切です。

いじめが原因で引きこもりになった中卒が就職するには?

いじめが原因で引きこもりになり、その結果高校に進学できなかった方が就職を希望する場合、学歴は中卒となります。

中卒の方が就職するのは簡単なことではありません。しかし、学歴不問の企業は少なくありますのでまずは学歴不問の企業に絞って就職活動をするのがよいでしょう。

学歴不問の職種は、大工、とび職、土木作業、塗装業などの建築業、飲食店店員や販売員などの接客業で多い傾向があります。

アルバイトで働きながら高卒認定試験を受ける

中卒の方が就職するのは不可能ではないですが、なかなか簡単にできることではありません。そこでおすすめしたいのが、まずはアルバイトで働きながら高卒認定試験に合格することを目指すということです。

高卒認定試験に合格すると高卒程度の学力があると認定されます。学歴ではないので中卒のままではありますが、企業によっては高卒の方と同じようにみなすところもあるため、就職活動をする上での選択肢が広がるのです。

中卒でも取れる資格を取る

資格試験の中には、受験資格が高卒以上と定められた資格が少なくありません。しかし、受験資格に学歴が関係ない資格もいくつかあります。

例えば国家資格では宅地建物取引士、クリーニング師などがあります。調理師は中学校を卒業しただけでは受験資格はありませんが、飲食店で2年間以上調理経験を積めば受験することができます。

また、民間資格では、ネイリスト技能検定、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)、エステティシャンセンター試験などがあります。

職場でのいじめが原因で引きこもりになった場合の対処法

職場でいじめにあったことが原因で引きこもりになり退職し、そのまま引きこもりを続けているという方もいるでしょう。

精神的な病気を発症している場合

いじめが原因でうつやPTSDなどの精神的な病気を発症している方は、まず心のケアを第一に考えることが大切です。

一人暮らしの場合は生活費を稼がなければなりませんが、引きこもりからいきなりフルタイムの仕事に戻るのはとても難しいことです。貯金が底をついた状態であれば生活保護を受給し、お金の心配をせずに治療に専念するということをおすすめします。

社会的支援を受ける

近年、成人の引きこもりが増加していることに伴って引きこもりを支援する機関もできてきています。各自治体にある精神保健福祉センター、ひきこもり地域支援センターなどでは引きこもりの方の相談を行っています。

また、社会福祉法人やNPO法人などの民間団体では、引きこもりの方が集まる当事者会を開催しているところもあります。当事者たちが集まって引きこもりになった原因や辛いことなどを話し合うことで、傷をいやしていくことができます。

引きこもりはいじめが原因?就職や対処法について解説!のまとめ

いじめにより引きこもりになってしまった方は優しく繊細な方が多いのではないでしょうか。いじめられたのは自分に悪いところがあったからだと責めてしまうこともあるかもしれません。しかし、いじめはいじめられる方に原因があるというのは誤りです。

また、引きこもりになってしまったことに対しても負い目を感じている方は多いかもしれませんが、そんなことを考える必要はありません。引きこもりになるということは、これ以上傷付かないための緊急避難と考えてください。

引きこもりになった自分を責めるのではなく、これから今までとは違う環境で何をしようかというように前向きに考えて新たな一歩を踏み出しましょう。

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