大人の引きこもり解決法5選!原因から支援団体まで解説!

わが国の数多の社会問題の中でも近年じわじわとその存在感を強めているのが大人の引きこもりの問題です。

そこで今回は、この大人の引きこもりに焦点をあて、その原因と対処法、大人の引きこもりから抜け出したい人が頼るべき支援団体と相談先についてまとめてみました。

大人が引きこもりになる原因は?

大人の引きこもりの原因としては、性格、自己評価、挫折体験や発達障害などがあげられます。

原因その1 子どもの頃からの性格・性質

幼い頃からの不安を感じやすい性格・性質は、大人の引きこもりの原因になるといわれています。

生まれながらに不安を感じやすい性質である場合や、親などから嫌われることを恐れて極端に自分の気持ちをおさえて生きてきたために、人一倍他人の愛情を求めたり他人の評価を気にしたりする場合があります。

原因その2 自己イメージや自己評価が低すぎる

極端に低い自己イメージや自己評価は、大人の引きこもりの原因となります。

自己評価の低い人は、「自分は完ぺきでなくてはならない」という、なかば強迫観念じみた考え・感情に支配されていることが多く、自分の不十分さや不完全さを発見しては「こんなことでは他人に嫌われてしまうのでは?」と考えてしまい、社会から距離をおいて自分のカラに閉じこもってしまいがちです。

原因その3 挫折のつらい体験

社会人となってからの挫折体験が大人の引きこもりの原因となることがあります。

社会に出ると、気難しい上司や同僚に顧客など、さまざまな登場人物の中でもみくちゃにされることがしばしばあります。

人間関係に悩みながら期間内に一定の質の仕事をこなすためには、心の中であれこれと折り合いをつけていかなければなりません。

ところが、次から次へと襲いかかる脅威に心が折れてしまい、そのまま引きこもりになってしまうことがあるのです。

原因その4 発達障害

発達障害の子どもが増加していることが大きな話題になっていますが、これは子どもに限ったことではありません。

発達障害による仕事や人間関係上のトラブルを原因とする大人の引きこもりも増加しています。

原因その5 その他の精神疾患

精神疾患が大人の引きこもりの原因となることもあります。

この場合には、速やかに適切な医療を受けることが必要です。

大人が引きこもりになったときの対処法

大人が引きこもりになってしまったらどうすればよいのでしょうか。

ここでは、引きこもりの本人にぜひ取り組んでもらいたいことと、引きこもりのご家族など周囲の方に取り組んでもらいたいことをあげてみました。

引きこもりの本人が取り組むべきこと

① 規則正しく生活する

引きこもりになると、昼夜逆転などにより生活リズムが崩れ、心身の健康を損ないやすくなるだけでなく、家族などとのコミュニケーションの機会も失いやすくなります。

引きこもり脱出のチャンスをつかみやすくするためにも、無理のない範囲で規則的な生活リズムを守ることが大切です。

② 家の外に好きな場所や居場所をみつける

自宅以外に、心を落ち着けて過ごせる場所を作りましょう。

図書館や喫茶店で心静かに過ごすのもいいですし、引きこもり支援団体などが主催する引きこもりの人たちの語らいの場に出かけ他人の悩みに耳を傾けるのもすばらしいことです。

③ 生活環境を変える(転居など)

いっそのこと現在の生活環境そのものをごっそりと変えてしまうという方法は、荒っぽいもののかなりの効果が期待できます。

新しい土地には新しい出会いや喜びがあるものです。

④ 家族・隣人・知人などとのコミュケーションを増やす

せっかく引きこもっているのですから、ここはあえてこれまで疎かにしてきたコミュニケーションを大切にしてみませんか?

なにも無理に外へ出てたくさんの人と関わる必要はないのです。

家族や知人など、信頼できて話しやすい人とのやりとりからでかまいません。

コミュニケーションのひとつひとつがあたたかくて優しいものになるように意識してみましょう。

⑤ 自分の価値を確認する

引きこもりの人が知っておかなくてはならないもっとも大切なことはなんでしょうか。

それは、「あなたは常に最高だし、もっと自由に楽しく生きていい!」ということです。

今の状況がどうであろうと、過去がどうであろうと、です。

これは、他人の評価によって左右されるものではないのです。

家族などの周囲の人が取り組むべきこと

① 絶対にあせらずに不安を受け止める

大人の引きこもりを抱える家族の心配は察するにあまりあるものです。

現に、日本では引きこもりの高齢化が進行しており、大きな社会問題になりつつあります。

そのため、心配や不安からつい引きこもる本人に厳しい言葉や不安な心情を投げかけてしまうこともあるでしょう。

しかし、これはほとんどの場合で逆効果になると考えられています。

家族は、決してあせらず、本人の不安をしっかりと受け止め、その苦しい心に寄り添うことがなによりも大切です。

厚生労働省が最新の研究成果を盛り込んでまとめたひきこもり支援に関するガイドラインも、本人の尊厳を尊重し、苦しい気持ちをしっかりと受け止めながら段階的なサポートを展開する方向性を打ち出しています。

② 本人が支援や医療のサポートを受けやすくするお膳立てをする

引きこもりは、家族全体の問題であると同時に、社会全体の問題です。

ですから、家族の引きこもりは恥ずかしいことではありません。

外部の専門支援機関などに積極的に支援を求めましょう。

なにより大切なのは、引きこもりの本人が安心して支援の手を受け入れることができるように環境を整えることです。

そのためにも、日頃から専門機関との情報共有を行い、また、引きこもり本人が支援の手に心を開くチャンスを逃さぬよう、あたたかくおだやかに見守り続けましょう。

大人が引きこもりになったときに支援する団体は?

ひきこもり地域支援センター

ひきこもり地域支援センターは、国が都道府県と指定都市に設置して運営する専門支援機関です。

このセンターでは、支援コーディネーターである社会福祉士、精神保健福祉士、臨床心理士などの専門家が引きこもりの本人やその家族からの相談を受け、引きこもり支援のための適切な道を示してくれます。

地域やケースによっては、専門の養成課程を修了したひきこもりサポーターを家庭に派遣し、長期間の継続的な引きこもり支援を行うこともあります。

サポステ(地域若者サポートステーション)

サポステは、国が全国に設置する相談支援機関で、39歳までの引きこもりなどの人を対象に就職支援事業を実施しています。

ひとりひとりの悩みや不安の解消について、スタッフが一緒に考え、コミュニケーション能力やビジネスマナーを身につけるプログラムを提供したり、面接や応募書類の作成を指導したりします。

さまざまな仕事を体験できるジョブトレプログラムも用意されています。

民間の自立支援団体・施設

そのほかにも、社会福祉法人やNPO法人、営利企業の運営する民間の自立支援団体や施設が多数存在します。

それぞれが特色のある引きこもり支援事業を展開していますが、なかには暴言や暴力によって利用者の尊厳を踏みにじるなどのトラブルが絶えないものもあり、利用の際には慎重な情報収集が欠かせません。

大人が引きこもりになったときに相談するべきはどこ?

ひきこもり地域支援センター

大人の引きこもりに限らず、引きこもり全般の問題について第一に相談すべき公的な相談機関です。

精神保健福祉センター

こちらも国が全国に設置する機関で、心の問題全般に応じています。

「こころの健康センター」などの名称をつけている県もあります。

保健所や自治体の窓口

全国の保健所や自治体の担当窓口でも引きこもりの相談に応じています。

医療機関

病院などの医療機関の中には、引きこもりについての相談窓口を設けているところがあります。

当事者団体や支援団体

大人の引きこもりの当事者やその家族が集まって結成した当事者団体や、引きこもりを支援する目的で結成された支援団体が全国各地に存在します。

大人の引きこもり解決法5選!原因から支援団体まで解説!のまとめ

大人の引きこもりでは、子どもの引きこもりとは違い、仕事、経済事情、親の高齢化など、繊細かつ時間的な猶予のない課題が複雑に絡みあっています。

そして、大人の引きこもりの解決のためには、本人が長い間に忘れてしまっていた自分の価値の再確認が重要であり、また、家族等の周囲の人はあせらずに本人の気持ちを受け止め、あたたかく見守り続けることが大切になってきます。

状況に応じた適切な支援を受けながら、引きこもりをひとつのきっかけにして、その先にあるすばらしい人生を切りひらきましょう。

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