引きこもりとストレスの関係!家族や育児のストレスについても紹介!

現代社会はとにかくストレスフルです。

みなさんのまわりにも、ストレスによって体調を崩したり、心を病んだりした人がおられるのではないでしょうか。

引きこもりも、心の状態と密接に関わっていることがよく知られています。

では、引きこもりとストレスは、どういう関係にあるのでしょうか。

引きこもりのストレスってどうして生じるの?

引きこもりの原因はストレス

人間をとりまく外部環境(特に人間関係面)のストレスに必死で対処しようとするとき、心の中に強い葛藤が生じます。

そして、疲れた心を休めるために自分の殻に閉じこもる状態が引きこもりです。

つまり、引きこもりの原因はストレスなのです。

引きこもり中のストレスの発生メカニズム

このストレスは、引きこもれば解消するという単純なものではありません。

実は、引きこもる行動そのものが新たなストレスを生み出すことが明らかになりつつあります。

京都大学は、マウスを使った実験で、いったん社会から隔絶された場所に引きこもると、脳内でどんどん不安が強化される結果を得たことを発表しました(http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2016/161123_1.html)。

この実験結果は、引きこもり期間が長期化するほど社会復帰が難しくなるという統計的なデータを裏付けるものです。

引きこもりの人のほとんどは、はやく社会復帰しなければというあせりを感じているのではないでしょうか。

このようなあせりは、脳内で増強された不安や混乱、その他のさまざまな自己不全感と一体化して、引きこもり生活中の新たなストレスとなってしまうのです。

引きこもりの家族のストレスについて

引きこもりの本人だけではなく、その家族もまたストレスにさらされています。

引きこもりの人をかかえる家族の心情としては、「なぜこんなことになってしまったのか」「引きこもる家族の今後を考えると不安で仕方がない」「こんなことが世間に知られたら恥ずかしい」などといった気持ちがあげられます。

引きこもりの人の家族は、引きこもる家族を気遣う心、引きこもりの原因がわからず恐れる心、引きこもりをかかえた家族に対する他人の視線を気にする心などのように、その複雑な心情から生じる大きな葛藤に苦しんでいるわけです。

強度のストレスによって引きこもりの家族が倒れたりうつ病にかかったりすることもあるため、家族のストレスのケアも大切です。

引きこもりの問題の中には、その家庭内だけでは対処できないケースもあるため、その見極めをしながら、速やかに家族の心身の安全を確保するために関係諸機関との連携・連動が必要となることもあります。

妊娠から産後、育児、妊婦の引きこもりのストレスについて

妊娠中のストレスと引きこもり

妊娠中は、つわりや体調不良で安静が必要となり、引きこもり生活を余儀なくされることがあります。

そのぶん楽しみも減るわけで、唯一の楽しみであった夫の休日も、当の夫がひとりだけ外出したり、自分の趣味に没頭していて話もきいてくれず、ましてや身重の妻を気遣う素振りをなどみせてさえくれなかったりで、イライラや孤独感をつのらせてしまう人も多いことでしょう。

こうしたストレスが原因となって、引きこもり状態がより深刻化してしまう妊婦さんは少なくありません。

妊婦さんのストレスを少しでも緩和し、安心して出産に臨むことができるようにするためにも、夫婦のコミュニケーションの充実は欠かせないポイントです。

産後・育児中のストレスと引きこもり

無事に赤ちゃんが誕生したあとも、お母さんはストレスでいっぱいです。

産後の体力回復の重要性が十分に理解されていなかったり、夫が育児に協力してくれなかったりすることでもストレスは溜まりますし、親や親戚などの過剰な育児への関与がストレスの原因となることもしばしばあります。

これらのストレスが原因となって引きこもりに発展するケースは少なくありません。

また、親子が引きこもった状態での育児、いわゆる「引きこもり育児」の問題も深刻です。

日本では核家族化が進んでおり、子育てもおのおのの家庭の中の閉じられた行為となる傾向があります。

引きこもり育児の問題点として、周囲からの十分なサポートを得られないことによる育児ノイローゼや、外部社会への接触が不足することによる子どもの情緒不安定などがあげられています。

引きこもり育児は、母と子に強いストレスを与え、母子の引きこもり状態をいっそう強化してしまう可能性があります。

地域の子育て支援拠点や子育て支援員に手助けを求めたり、子育てをサポートする公的機関のサービス(市町村の子育て支援センターなど)を活用したりして、引きこもり育児を防ぎましょう。

休日に引きこもってしまう人のストレスの解消法

ふだんは会社や学校にきちんとでかけるのに、休日になるととたんに出不精になって自宅に引きこもる人がいます。

理由はさまざまで、節約のためという人や、テレビゲームやDVD鑑賞が趣味だからという人もいますし、仕事の疲れをとりたいからという人もいます。

計画的に休日を自宅で過ごすのであればなんの問題もありません。

しかし、ふだんの生活がストレスに満ちていて、休日には自室に引きこもって不安と向き合いながらウツウツとしているようなら注意が必要です。

これでは、せっかくの休日を使ってふだんのストレスをより強化してしまうだけですから、まずはそれを停止させることが必要です。

そのためには、自分の好きなことやしたいことを見つけ、一足とびに結果や成果を求めるのではなく、そこへ到達するためのプロセスのひとつひとつを集中して味わい、大切に取り組むことが必要です。

休日引きこもりさんにおすすめしたい4つのストレス解消法

休日に引きこもってしまう人におすすめしたいストレス解消法をご紹介します。

①ふだんどおりに起き、ふだんどおりに寝る

たまの休日くらい時間に縛られずにリラックスして自由に過ごしたいという気持ちはよくわかります。

しかし、寝起きの時間を極端にずらすと心身のリズムも狂いやすくなり、無気力感や焦燥感を招く原因にもなりえます。

あえてふだんどおりに起きると、休日は時間的な余裕に満ちたものになります。

それは、そのまま心の余裕になるのです。

そして、夜更かしせずにふだんどおりに(あるいはちょっとだけ早めに)就寝することも大切です。

②家族や友人と出かける約束をしておく

休日に引きこもってしまう人の多くは、ふだんの日常生活で強いストレスにさらされており、休日は少しでも社会から距離をおいて心身を休めたいと思っているはずです。

しかし、これも度を越すと、引きこもる行為そのものから生じた新たなストレスに行動力を奪われることとなり、逆効果です。

一人で外出するのが億劫なら、あらかじめ家族や親しい友人と出かける約束をしておきましょう。

たまの休みに家族と小旅行をしたり友人との友好関係を温めたりすると、不思議と自分の心が癒やされ、パワーが回復します。

③部屋やトイレを掃除し、ふとんを干す

これも不思議なことですが、部屋やトイレを丁寧に清掃したり、愛用のふとんを干したりすると、なぜだか心が癒やされ、パワーの回復にも効果があります。

④軽い運動をする

1時間程度継続できるような軽い運動は大変おすすめです。

筆者のいちおしは、休日朝の90分程度のウォーキングです。

休日のどこかに一定時間の継続した運動を取り入れることにで、休日の充実感が飛躍的に高まり、不完全燃焼感が抑制されます。

ただし、運動を継続するためには動機づけやモチベーションの維持の工夫が必要です。

そこで筆者がおすすめするのが、スマホ用のゲームアプリであるPokemon GOやIngressの活用です。

これらのゲームは現実の地図データを使って作られており、ゲームを楽しむためには実際に歩かなければなりません。

ポケモンのゲットや敵基地の奪取は、バーチャル世界のこととはいえ、体を動かすための動機づけとしてきわめて効果的です。

引きこもりのストレスについてのまとめ

引きこもりは、本人の立場や環境あるいは社会的な性質によってそのかたちや程度が異なります。

ここであげた、休日に引きこもるケースと、妊娠・出産・子育てといった心身への負担の大きい時期の引きこもりのケースとでは、社会的な性質や引きこもりの態様に違いがあります。

しかし、引きこもりそのものが新たな不安やストレスとなって引きこもりを長期化させるという京都大学の研究成果は、多くの引きこもりに共通するメカニズムである可能性が高いと思われ、今後の引きこもり対策に重要な一石を投じたものといえそうです。

引きこもりは、本人だけでなくその家族にも大きな影響を与えるものであるだけに、引きこもりの一層の科学的解明が待たれます。

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