ニートが働くためには何をすればいい!?

ニートが増え社会問題化したことで、最近では、いろいろな支援団体や支援方法、民間による支援サービスが広がってきており、ニートから社会に復帰しようとしている人、社会復帰した人も増えました。

では、「ニート」のままでいる人と「ニートから脱しよう」という人は何が違うのでしょう。また、ニートにとって何が社会復帰を難しいものにしているのでしょう。

今回は、ニートが仕事をするための課題についてお話します。

 

「ニートが働くきっかけになること」

引きこもったままのニートがどんなきっかけで「働こう」と思うようになるのか、3つの要素でお話しします。

親が亡くなる

1つ目は、親などの身近な肉親の病気や、亡くなったときです。親が子供にお小遣いや食事、身の回りのことなどの世話をしてあげ、この環境に子供がどっぷり甘えすぎると、子供は無理に働こうとはせずニートになってしまう傾向があります。

しかし、親が事故や病気などで亡くなってしまうと、親からの援助(小遣い、年金、仕送りなど)が途絶えてしまい、自分の食費などの生活費がなくなってしまいます。つまり必要に迫られて「働かなきゃ」となるわけです。

みなさんも学生の時を思い出してください。親から「勉強しろ」といわれて嫌々やる勉強よりも、試験前に自発的にやる勉強の方が一生懸命に取り組んだのと同じです。

もし、親が元気で子供を自発的に働こうと思わせたいなら、親は思いきって子供から離れるのも一つの手かもしれません。

他の人の影響を受ける

テレビやインターネット、雑誌などで他のニートのこと、ニートから脱した人のことなどの記事を見ることで衝撃を受け、「自分もこのままじゃいけない」、「俺にもできるかも」と奮起するときです。

この場合、順風満々な人生を送ってきた人からの言葉よりも、同じ境遇の人の言葉の方がズシンと響きます。心を病んでいる人は、健康な人から善意で「がんばれ」と言われても、高く安全な場所から低い砂地で上にあがれずもがいている自分に言われているみたいで、かえって辛くなるそうです。

このことから最近では、ニート同士の当事者会や、ニートで悩んでいる家族が集まる家族会などの交流やカフェが活発化しています。

自分が必要とされている

他に人から自分の存在を認めてもらった、自分を必要としてくれる人がいる、自分が人の役に立っていると感じた時に、行動が前向きになります。ニートは「自分は誰からも必要とされていない」、「自分はいてもいなくてもいい存在」と自分の存在を否定的にとらえている人がいます。まして、引きこもりになると基本的に親としか接しなくなり、ますます自分の存在意義が見いだせなくなります。

本人の存在やなにげない特技、ちょっとした行動を認めてあげることも必要です。

 

「ニートが働くときに辛いこと」

ニートから脱し、念願の社会復帰。しかし、働きはじめるといろいろなアクシデントがあり、時には辛いこともあります。

コミュニケーション

接客業以外でも、ある程度人と話すことがあります。ニートは主に親などの家族としか会話をしていないケースが多く、場合によっては家族とも会話をしていなかったケースもあり、コミュニケーションの力が落ちています。

このため「人と話すのが煩わしい」、「会話が成りたつか不安」、「怖くて相手の目を見て話せない」など、コミュニケーションに自信がないことを辛く感じることがあります。

また失敗しちゃう

ニートに限らず、最近の若い世代は失敗を恐れる傾向にあります。これは、日常生活においても学校や体育会系のクラブでも、褒めて伸ばすことで成長した世代のため怒られることに慣れていないからです。このため、「失敗して怒られるなら、やらないほうがいい」という消極的な考えになるのです。

ニートが働く際にも「失敗したらどうしよう」という不安が付きまとってしまいます。相手からの評価

誰でも相手からの評価というのは気になります。それがニートならなおさらでしょう。

ニートはこれまでの経験のなかで自信をもつがこと苦手です。このため、相手の顔色や、自分への評価を気にします。せっかく褒められても「本心は違う」、「お世辞だろう」と素直に取れず、余計に不安に陥る人もいます。

体力

外の仕事に限らず事務所の中の仕事でも、働き続けるには体力が必要です。働く、つまり仕事を続けるということは、同じ生活リズムを続けていくことです。健康な人でも季節の変わり目で体調のリズムを崩す、嫌なことがあって眠れない、暑い日、雨の日、寒い日などは、仕事に行くのが辛いものです。同じ生活リズムを繰り返すのも、引きこもっていて運動をあまりしてこなかったニートにはかなり辛いことです。

「ニートが働くのが怖いことの改善方法」
ニートが働き続けるためには、「怖い」と思うことから逃げていては、いつまでたっても仕事が長続きしません。「怖い」ことに対し、しっかり対処するために改善方法をお伝えします。

人と話すことが苦手

「人と話すのが苦手」、「相手の目を見て話せない」といった方も多いと思います。その場合、まずは人の話をしっかり聞くことからはじめましょう。それに対して「わかった」のか「わからない」のかの意思表示を言葉や表情、顔の動きなどで相手に伝えることを取り組んでみましょう。これでも十分なコミュニケーションです。無理して何か言おう」とすると見当違いな発言になってしまうことがあります。また、「わからない」ことは「わからない」といいましょう。これも立派なコミュニケーションです。

自信をつける

「失敗したらどうしよう」、「相手は自分のこと、どう思ってるのか」という不安を抱いている場合、本人がこれまで出来たこと、その事実をひとつひとつ紙などに列記したりしながら、自信をつけてあげることが必要です。時には「失敗してもしょうがない。次は頑張ろう」、「プロ野球の一流の選手でも、10回のうち7回は打てない」と気持ちを切り替えられるように何度も伝えることも有効です。

 

「ニートが働く不安への対策方法」

新しい職場で働くこと、働き続けていくことに対して不安があります。では、どうすればその不安は解消できるのか、ここでお伝えしたいと思います。

メモをとる

新しく働き始めるということは、仕事のしかたや、会社のルールなど新しいことを覚えなければいけません。「仕事が覚えられるか」、「同じことを聞きにくい」という不安があると思います。誰しもいっぺんにいろいろなことを聞いてもなかなか覚えられないものです。そういうときはメモをとりましょう。聞くだけでなく書くことで覚えることがあります。また、聞いたことを忘れてしまってもメモに残しておけば、メモを見ればいいのです。最近では、紙のメモでなくスマートフォンやタブレットにメモ機能があるので、電子機器が得意ならばその得意分野を活用しましょう。

セルフコントロール

働き続けていくには、緊張するシーンが訪れます。「人前で意見を言わなければいけない」、「失敗したらどうしよう」など。そこで、自分が落ち着く音楽、自分が好きな色を知り、好きな色の小物や好きな音楽を有効に使うのです。オリンピックのマラソンで金メダルをとった高橋選手は、レース前に自分の好きな曲を聴いてスタートに備えたそうです。

きっと誰でも、これを聞くと落ち着くという音楽や、好きな色があるので、その色や絵柄のハンカチやコップ、ボールペンなど見る、触るなど、自分が落ち着くための道具を身につけることで緊張や不安に対処しましょう。

和して同せず

会社で働くということは、いろいろな人たちと接するということです。つまり、自分と合いそうな人もいれば、合わない人もいます。残念ながらどこの職場に行っても合わない人はいます。でも考えてみてください。会社には、性格だけでなく、性別や年齢、血液型、出身地、家族構成など、生まれ育った環境が違う人たちが集まるのです。全員に好かれる必要はないのです。それに会社は、仲良しクラブではありません。もちろん会社という組織のなかでの“和”は必要ですが、すべて相手に“同調”する必要はないです。「会社は、働いてお金を稼ぐ場」というくらいに割り切っていきましょう。

 

「ニートが働く際、体力的に気をつけるべきこと」

会社に入り、仕事を続けていくためには、心のケア以外に体にも気を付ける必要があります。

病気をしない

せっかく就職しても、しょっちゅう風邪をひき、咳き込んだりすることは、周りからの不安な視線を注がれたり、何より本人がパフォーマンスを発揮できず辛いものです。このためにも1年間安定した体調を整える必要があります。

まずは風邪予防。手洗いやうがい、十分な睡眠、栄養をとりましょう。

まずは軽い運動

会社と自宅の通勤や、会社での仕事などで体力は必要です。では、体力をつけるにはどうすればいいのでしょう。運動というと、野球やサッカー、スポーツジムといった激しいスポーツを思い浮かべるかもしれませんが、もっと手軽にできる運動で十分です。

例えば近所を散歩する、近所の公園で軽く走る、スーパーまで自転車で行く、といった程度で十分です。人に見られるのが嫌だというのであれば、自宅でできる体操のDVDなどが売られているので、自宅でDVDをみながら運動する方法もあります。

まずは、少しずつでもいいので、継続して体を使う運動習慣を身につけることです。

人間も充電は必要

頑張り続けることは立派なことですが、無理をして体調を悪化させては本末転倒です。

どうしても具合が悪いときは、無理せず休むことも必要です。スマートフォンを充電するように、人間も充電は必要ですよ。

 

ニートが働くためには何をすればいい!?のまとめ

自転車は、目的地に向かう際に手軽に使える便利な乗り物です。しかし、どんなに高性能な自転車でも、タイヤがパンクして空気が抜けてしまうと、なかなか前に進まなくなってしまいます。

ニートと呼ばれる人たちも同じです。何かのきっかけで心の張りが抜けてしまうと、前に進もうとはせずその場に立ち止まってしまいます。

自転車のパンクを直すには自転車屋にいって修理するように、ニートが社会復帰するためには、その人に合った支援者、支援団体、支援方法を見つけて、心や体の修理に取り組むことが必要なのです。

もちろん、本人が自発的に取り組めるように。

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