引きこもりへの対策方法について解説!

引きこもりって根深い問題ですよね・・・

今や社会問題になっている引きこもり。

どのような原因で引きこもりになるのか、どのような人が引きこもりになりやすいかといった話題がよく扱われます。

 

しかし、引きこもりにならないようにすることも大事ですが、引きこもりになってしまったあとどのように対策をとるかということも同じくらい考えておかなければいけないことではないでしょうか。

今回は引きこもりの対策についてご紹介します。現在引きこもりの方はもちろん、引きこもりとは無縁だという方もぜひ今後の参考にしてください。

 

引きこもりの対策

引きこもりの基本的な対策を今回はご紹介します。

 

自分でできる対策

ずっと引きこもっていて自分の部屋からも出られないということであれば、数分でもいいので外に出てみます。それができるようになったら近所を少し散歩してみます。

そして散歩ができるようになったらコンビニに行きます。コンビニも行けるようになったら、スーパーに行ってみます。

 

このように、自分ができることをちょっとずつ増やしていきます。そして自信をつけていくということが引きこもりから脱するための第一歩です。

 

外に出られるようになったら、まず精神的な問題がある場合は病院に行くことが大切です。焦らずに一つずつ問題を解決していきましょう。

 

家族が行う対策

引きこもりの方が自分の力では行動に出られないという場合は、家族の方が病院、地域の精神保健福祉センター、引きこもり地域支援センターなどの施設に相談に行きましょう。

専門家の指導のもと、通院や各施設からの支援を通して少しずつ社会復帰を目指していきます。

 

引きこもりに対する行政の対策とは?

行政は引きこもりに対してどのような対策をとっているのでしょうか。厚生労働省の取り組みをご紹介します。

 

ひきこもり地域支援センターの設置

厚生労働省は、平成21年から「ひきこもり対策推進事業」を開始しています。その一環として「ひきこもり地域支援センター」を各都道府県と一部の都市に設置しました。

 

ひきこもりサポーターの育成

平成25年からは「ひきこもりサポーター」と呼ばれる引きこもり専門の支援者を養成する事業が始まりました。

これは専門窓口での相談に加え、引きこもりの人がいる家庭を訪問するなど手厚いサポートができる支援者を育成するものです。

 

「ピアサポーター」とは

特徴的なのは「ひきこもりサポーター」の中には「ピアサポーター」も含まれるということです。

「ピアサポーター」の「ピア」とは、英語で「同じような人」「仲間」という意味があります。つまり引きこもりのピアサポーターとは、引きこもりの経験を持つサポーターなのです。

 

同じ経験を持つからこそわかる引きこもりの悩みに共感し寄り添うことができますし、また引きこもりの方も気持ちがわかってもらえるという安心感で相談しやすいのではないでしょうか。

 

平成30年からは、この「ひきこもりサポーター」は各自治体にまで広がりました。より多くの引きこもりの方が支援を受けられる機会が増えています。

 

自治体による引きこもり対策とは?

自治体による引きこもり対策で近年注目されてきたのが「中間的就労」です。

 

中間的就労とは?

中間的就労とは、自治体が委託したNPO法人などから支援を受けながら就労実習を行うというものです。長期間就労していない人や、通常の長時間就労が難しい人を対象にしています。

 

非雇用型と雇用型の二つがあります。

いきなり本格的な就労をするのは難しいと判断された場合には、非雇用型の形態で実習を行います。

 

中間的就労を希望する場合、まず自治体の窓口で相談を行い、今までの生活の聞き取りを行います。そして本人の希望も踏まえた上で支援の担当者が非雇用型と雇用型のどちらが良いか判断し、一般の事業所で就労実習をスタートするという流れです。

利用者のペースで実習を行う

引きこもりだった方がいきなり社会復帰しようとしても、体力の面でも心理的な面でも負担になるでしょう。中間的就労では本人の状態に合わせて実習のペースを調整することも可能です。

 

例えば週1回の就労から始めて、慣れてきたらだんだん週の就労時間を増やす場合もあります。また、職場で困ったことがあってもなかなか自分から職場の方に相談はしにくいこともあるでしょう。

 

そのような場合は支援者が間に入って事業所と相談してくれます。

 

子供の引きこもり対策とは?

子供が引きこもりになった場合は、主に親御さんが対策をとることになります。その際にどのようなことに注意すればよいでしょうか。

 

子供の心に寄り添い、引きこもりを責めない

子供の引きこもり対策として重要なことは、子供が引きこもったことを根性論で解決しようとしないことです。

引きこもりの子供は学校、塾、友達との関係など何らかの場面でつまずき心を閉ざしている状態です。引きこもりになった原因を追究する前に、家庭内で楽しい話題ができるような雰囲気づくりをしましょう。

 

思春期外来に通う

子供が引きこもりになった場合には親御さんだけで解決しようとせず、思春期外来がある精神科や心療内科を探すことをおすすめします。

思春期外来とは、思春期特有の精神的な症状を専門に扱っている外来です。

 

思春期外来では親御さんも医師と面談をすることができます。親子で通院をしながら医師と相談を重ね、子供に対しどのように接していけばよいかを理解していくことが大事です。

 

高齢者の引きこもり対策とは?

高齢者の引きこもり対策として、支援する側と地域住民たちとの協力があげられます。

地域包括支援センターが中心となって支援

高齢者の引きこもりは家族とも疎遠で近所の方とも交流がない場合が多く、社会から孤立しているためなかなか高齢者の引きこもりの方を把握することは難しいのが現状です。

 

そのため「地域包括支援センター」と呼ばれる高齢者の生活や介護などをサポートする機関が中心となって、高齢者の自宅を一軒一軒訪問し生活実態を把握する活動を行っている地域もあります。

 

外出の機会を増やすための工夫を行う

高齢者が引きこもりになる理由には、体力の低下により外出が怖くなったり、外出しても特に楽しみがないため外出に消極的になったりするというケースがあります。

そのような方にも外出を楽しんでもらうため、地域包括支援センターと町内会が協力しているところもあります。

 

引きこもりがちな高齢者の方にも興味を持ってもらえるような食事会や老人会などのイベントを開催し、なるべく外出の機会を増やそうという試みです。

外出の機会が増え地域の方々と交流をするようになれば、自然に引きこもりから脱することができます。

 

大人の引きこもり対策とは?

大人の引きこもり対策は、就労支援をすることが中心になっています。

若者サポートステーションを利用する

引きこもっている本人が就労のための訓練がしたいと希望している場合は、若者サポートステーションに通うことをおすすめします。

 

若者サポートステーション(通称「サポステ」)とは、引きこもりや病気などの理由で就労できない人を支援する厚生労働省の事業のひとつです。

 

規則正しい生活の送り方、ビジネスマナーなどの講座を無料で受けられるほか、どのような仕事がしたいかという本人の希望をもとに、サポステに協賛している事業所での就労実習をすることもできます。

中高年の引きこもり対策は今後の課題

今まで厚生労働省が行ってきた引きこもり実態調査では39歳以下が調査対象で、40歳以上の引きこもりについては最近まで実態が把握されていませんでした。

 

しかし民間団体や各自治体で独自に調査したところによると、40代、50代の引きこもりは多いことが判明しました。例えば島根県が平成26年に行った調査では、引きこもりの年齢は40代が一番多いという結果が出ています。

 

2018年秋に内閣府が初めて本格的に中高年の引きこもりについて実態調査を行います。現在は全国的に実態調査を行っている段階であり、中高年の引きこもりに対する個別の対策はとられていないというのが現状です。

まとめ

引きこもりは一部の人だけの問題ではありません。現在普通に日常生活を送っている人でも、ちょっとしたきっかけで引きこもりになってしまうことがあります。

 

また、自分だけでなく家族や友人が引きこもりになってしまうこともあります。その場合、もし引きこもりに関する知識がなかったらその大切な家族や友人を責めてしまうこともあるかもしれません。

 

しかし日頃から引きこもりに関心を持ち、引きこもりの対策も知っておけば、自分や家族、友人が引きこもりになったとしても慌てずに対処できます。

 

今回ご紹介した引きこもり対策はほんの一部ですので、もっと詳しいことを知りたいという方は各支援機関のHPなどをご覧ください。他人事と思わず、ぜひ自分の問題として引きこもりについて考えていきましょう。



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